離婚を考え始めたら

離婚後の手続きと、相手との交渉で「心がけたい」4つのポイント

離婚後の手続きと、相手との交渉で「心がけたい」4つのポイント

離婚後にも「必要な手続き」が残っている

離婚をしたら「ゴール」ではありません。離婚後にも、必要な手続きが残されています。本記事では離婚後の手続きと、相手との交渉で「心がけたい」4つのポイントを説明します。

離婚後の手続きは、大きく分けて4つ!

離婚後の手続きは、大きく分けて4種類あります。

離婚後の手続きは、大きく分けて4つ!

  • 姓と氏名変更の手続き
  • 財産分与の手続き
  • 子どもの手続き
  • 社会保険の手続き

このように、姓や氏名などの変更手続きから財産、保険などの手続きが必要です。
①〜④の内容について、以下で詳しく解説しましょう。

① 姓と氏名変更の手続き

離婚後に「姓や氏名を変更」する場合、手続きの種類はより多く複雑になります。以下は「氏名・住所・名義変更」が必要な項目の一例です。

区分 変更内容
身分証明に関する氏名・住所の変更 ・ 運転免許証
・ 住基カード
・ パスポート
・ マイナンバー
公共サービスに関する氏名・住所の変更 ・ ガス
・ 水道
・ 電気
・ 固定電話/携帯電話
・ プロバイダー(インターネット回線)
・ 郵便
財産に関する氏名・住所の変更 ・ 銀行やゆうちょの預金口座
・ クレジットカード
・ 生命保険
・ 自動車/自転車
・ 不動産
・ 国債/株式/有価証券
・ 会員権
・ 印鑑登録
・ その他(商店・ネットショップ・各種サービスの登録情報など)

このように住所や氏名が代わると、公的な登録情報から、預金口座や財産に関するものまで「変更手続き」が必要になります。特にクレジットカード決済や、ネットショップを利用していた方は、カードの切り替えや住所・申込者の変更が必要です。

また、共通ポイントや電子マネーの切り替えについても、忘れずに手続きを行ってください。

② 財産分与の手続き

氏名や姓の変更後「名義変更」が必要な項目は、以下の通りです。

氏名や姓の変更後「名義変更」が必要な項目
・ 銀行やゆうちょの預金口座の名義
・ クレジットカードの名義
・ 生命保険の名義
・ 自動車/自転車の名義
・ 不動産の名義
・ 国債/株式/有価証券の名義
・ 会員権の名義
・ 印鑑登録の名義
・ 犬の鑑札(名義)

上記の財産を取得した場合、名義変更手続きを忘れずに行ってください。名義を変更することは、自らの財産を守ることになります。

また(名義の)書き換えをしないまま財産分与をしても「誰のものなのか」場合によっては、こちら側の主張(所有の証明)が通らなくなるので、注意が必要です。

③ 子どもの手続き

(離婚後)親権者になった場合は、子どもを「扶養家族」として戸籍登録してください。また、子どもが登録するサービス(子ども名義)があれば、登録情報を変えておく必要があります。

子ども名義の登録とは?

例えば、習い事や塾の登録情報があれば、姓や氏名、住所などの登録情報を変更する必要があるでしょう。同様に預貯金の登録情報についても、忘れずに変更手続きを行ってください。

④ 社会保険の手続き

年金や加入している年金や健康保険の「名義・登録情報」についても、忘れずに手続きを行います。年金・健康保険ともに、勤務先や総務に問い合わせをすれば、変更手続きが行えます。また、自営者や無職の方は、市町村区の年金課にて、変更手続きを行ってください。

相手との交渉で、注意したいポイントは4つ!

相手との交渉で「注意したいポイント」は4つあります。

相手との交渉で、注意したいポイントは4つ!

  • 不動産名義について
  • 自動車の名義について
  • 保険の名義について
  • その他、財産の名義について

①〜④は「財産分与」について重要なポイントです。相手と交渉する際には、今後の手続きも踏まえ(所有者が明確になるまで)しっかり話し合うようにしましょう。それぞれの内容は、以下で詳しく説明します。

① 不動産名義について

不動産を所有している場合は、離婚後の土地や建物、もしくはマンションの名義を「誰のものにするのか」話し合う必要があります。財産分与で不動産を取得した場合、各都道府県の「法務局」において、名義変更を行ってください。不動産名義の切り替えには「財産分与移転登記申請書」のほか「固定資産評価証明書」や「登記原因証明書」が必要です。

② 自動車の名義について

所有している自動車についても、名義を「誰のものにするのか」話し合いで決めましょう。自動車の名義変更は、各都道府県の運輸支局や税事務所で、手続きを受け付けています。自動車の名義変更に「必要な書類」は、以下の通りです。

自動車の名義変更に必要な書類
・ 移転登録申請書
・ 検査登録印紙
・ 手数料納付書
・ 自動車検査証
・ 自動車税・自動車取得税申告書

このほか、自動車を譲り渡す側は、以下の書類が必要です。

自動車を譲り渡す際、必要な書類
・ 譲渡証明書
・ 印鑑証明書
・ 本人確認書類
・ 実印

また、譲渡してもらう(自動車をもらう)側にも以下の書類が必要になります。

自動車を譲り受けるのに必要な書類
・ 車庫証明書
・ 印鑑証明書
・ 本人確認書類
・ 実印

以上、自動車に関する手続きも忘れないように進めてください。

③ 保険の名義について

加入している保険については、各保険会社に問い合わせの上、名義の変更を行ってください。保険の加入書類のほか、銀行の通帳、認め用の印鑑、本人確認書類などがあれば「保険の名義」が切り替えできます。

④ その他、財産の名義について

このほか、所有している財産名義についても、後で揉めずに済むよう「誰が所有するのか」話し合いの上、決定しておいてください。

弁護士に相談したい、財産の問題

話し合いがまとまらない場合は、弁護士に依頼して「財産分与の手続き」について相談してみましょう。初回の相談は無料で行えるほか、離婚で不利にならないよう的確なアドバイスを与えてくれます。

まとめ・離婚後も「必要な手続き」をお忘れなく!

このように、離婚後にも必要な手続きがたくさんあります。相手との交渉も含めて、慎重に話し合いを進めてください。

【関連記事】
・ 離婚を意識し始めたら、確認しておきたい4つのポイント
・ 離婚とお金の問題を再確認しておこう
・ 離婚に向けた話し合いと「離婚協議書」の正しい書き方