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不倫(浮気)の回数や期間で慰謝料は変わる?相場や高額請求の方法も解説
不倫(浮気)は離婚の立派な理由になり、それによって慰謝料を請求することもできます。でも、「お酒の勢いに任せてたった1回だけ浮気した」という場合と、「もう何年も不倫関係が続いている」という場合では罪の重さは異なります。
そこで当記事では不倫(浮気)の回数や期間で慰謝料はどのぐらい変わるのか、相場や高額請求の方法と共に解説します。
この記事の目次
不倫(浮気)の回数や期間で慰謝料は変わる?
回数や期間に応じて慰謝料は変わるケースが多い
結論から言ってしまうと、浮気(不貞行為)の回数や期間により、慰謝料の金額は大きく異なってきます。
傾向として、不貞行為の回数が多ければ多いほど、期間が長ければ長いほど慰謝料の金額は増額されることが多いです。
これは、不貞行為の回数が多かったり期間が長いと、それだけパートナーが受ける精神的苦痛も大きくなるためです。
回数が2回以上、期間が4ヶ月以上の浮気は慰謝料が増額されやすい
過去の判例から見ると、不貞行為の回数が2回以上、浮気の期間が4ヶ月以上に渡っていた場合は慰謝料が増える傾向があります。
逆に不貞行為が1回であったり、浮気の期間が2ヶ月という短期であった場合、慰謝料は減額されることが多いです。
- 不倫相手との交際期間が2か月ないし3か月程度の短期間なので減額j(東京地裁平成19年9月28日)
- 不貞行為の期間が2か月足らずと短期間なので減額(東京地裁平成24年7月24日)
そのため、不貞行為の慰謝料と回数、期間は結びつきが強いと言えるでしょう。
1回の不貞行為では離婚や慰謝料請求を認められにくい
1回の不貞行為でも慰謝料を請求をすることはできますが、認められない場合もあります。
また、一回の不貞行為では慰謝料は請求できても離婚事由として認められにくいので、離婚事由とするのはかなり難しくなってきます。
- 不貞行為は1回にすぎないので減額(東京地裁平成25年3月21日)
- 肉体関係の回数は合計3回に留まるため減額(東京地裁平成20年10月3日)
過去の判例を見ても、複数回の不貞行為がなければ「気の迷いかもしれない」と判断され、慰謝料の請求が減額される事例も少なくありません。
また、夫(妻)が犯した1回の不貞行為がどうしても許せず、「離婚してやる!」と感情的になっても、それが裁判などで認められるケースも少ないです。
不貞行為の精神的苦痛の度合いは反復性・継続性が重要になるので、1回の不貞行為では最終的に加害者が反省して謝罪した結果、離婚や慰謝料請求まで至らず、不倫関係を解消して丸く収まる場合が数多くあります。
浮気慰謝料を左右する回数や期間のポイント
今回は不倫の回数によって慰謝料がどう変わるかについてお話ししましたが、実際に不倫の慰謝料を決める要素は、ほかにもたくさんあります。
ざっと挙げただけでも、下記のような要素が考えられます。
婚姻期間が長い
結婚してから間もない夫婦よりは、数十年も連れ添った夫婦の方が、浮気の精神的苦痛が大きいため慰謝料が高額になるのが一般的です。
実際の夫婦関係にあてはめてみると、新婚ホヤホヤで不倫をされるよりも年齢を重ねていた方が精神的なダメージは少ないような気がしますが、法律的にはそうなっています。
夫婦に子どもがいる
夫婦間に子どもがいて、不倫によって離婚し子どもを養育することになった場合には高額の慰謝料を請求できる傾向にあります。
不倫の期間が長い
不倫の期間が短いと慰謝料は少なく、長年にわたって不倫が続けられていた場合は慰謝料が高くなるのが一般的です。
不倫相手の収入・資産が多い
夫(妻)や不倫相手の収入・資産が多い場合は、高額の慰謝料を請求することが可能です。
逆に収入が少なく貯金もないという場合は、慰謝料が少なくなる傾向にあります。
不倫相手との年齢差が大きい
夫(妻)と不倫相手の年齢差が大きい場合、「思慮分別に欠ける」といった判断をされることがあり、慰謝料が増額されるケースがあります。
夫婦の関係が円満だった
不倫が発覚する前に夫婦関係が円満だった場合、不倫によって夫婦関係が破綻したと見なされて慰謝料が増額される傾向にあります。
不倫相手が既婚者と知っていた
不倫相手が既婚者だとわかっていて不貞関係になった場合、慰謝料は増額されることがあります。
慰謝料を請求する側がうつ病等の診断書を持っている
たとえば夫の不倫が発覚したショックで妻がうつ病になるなど、慰謝料を請求する側が不倫によって精神的損害を被った場合、医師の診断書があれば慰謝料が高額になる場合が多いです。
以前にも不倫をしたことがある
夫(妻)が以前にも不倫をして、それがバレて謝罪したにもかかわらず、性懲りもなくまた不倫を繰り返した場合、慰謝料は一般的に増額されます。
パートナーが不倫に積極的だった
慰謝料は夫(妻)と不倫相手の両方に請求される可能性がありますが、不倫に積極的だった方がより多くの慰謝料を請求されます。
不倫相手が妊娠・出産した事実がある
不倫相手が夫(妻)の子を妊娠・出産した場合、妻の精神的苦痛は極めて大きく、それに応じて慰謝料も高額となります。
不倫をしたことを認めない
夫(妻)や不倫相手が「不倫はしていない」と否認した場合、不倫の手口が悪質ということで慰謝料が高額になる傾向にあります。
不倫をしたことを反省していない
夫(妻)や不倫相手が、不倫をしたことを反省して別れるのではなく、「不倫をして何が悪い?絶対に別れない」などと開き直った場合、慰謝料は高額になる可能性が高くなります。
複数回の不貞行為があっても慰謝料が減額されるケース
既に会社を退職するなど社会的制裁を受けている
夫(妻)や不倫相手が同じ会社に勤めていて、不倫発覚によって退職を余儀なくされるなど、社会的な制裁を受けた場合は、慰謝料が減額されるケースがあります。
不倫の回数だけでなく、こうした要素を慰謝料請求に付加することで300万円以上の高額請求に成功した事例も数多くあります。中には400万円~800万円の慰謝料請求に成功した事例もあるほどです。
慰謝料を請求する側に落ち度があった
慰謝料を請求する側に、性交渉に応じない、DVを行っていたなど落ち度があった場合は慰謝料は減額されやすいです。
不倫(浮気)の回数や期間に応じた慰謝料の相場
複数回(2回以上)の浮気の慰謝料相場は100万円~300万円
一般的に2回以上の不倫(浮気)の慰謝料の相場は、100万円~300万円と言われています
不貞行為の後も夫婦が同居している場合は慰謝料は控えめですが、不貞行為により別居に至った場合や、不倫が原因で離婚に至った場合は200万円~300万円と相場の中でも金額が高い方になる傾向があります。
慰謝料は“精神的な苦痛”に対して支払われるお金なので、浮気でどのような精神的苦痛を受けたかで支払われる金額はかなり変わってきます。
期間が長かったり、不倫相手との間に子どもがいるとより高額の慰謝料になる
浮気の期間が長く40~50回の不貞行為をしていたり、パートナーの不倫相手との間に子どもがいると精神的な苦痛の重さが増すため、慰謝料も増えるでしょう。
ただし、不倫相手に慰謝料を請求した場合、金額はその人の支払い能力にも大きく影響されます。
仮に300万円の慰謝料を請求できる事案だったとしても、相手に貯金が無く月収も生活ギリギリのような場合は、支払える範囲の慰謝料にまとまることがほとんどです。
一度の不貞行為で請求できる慰謝料の相場は50万円~200万円
パートナーを信じていた妻(夫)としては、たとえ1回の不倫でも許すことはできませんし、精神的に大きなダメージを受けます。
しかし、一度の不貞行為で請求できる慰謝料の相場は50万円~200万円ほどと、継続的に行われていた不貞行為と比較して低めです。
浮気の発覚後は誓約書を書かせると効果的
浮気が発覚したものの、様々な事情から相手を許す場合、「また同じ過ちを繰り返すのではないだろうか?」と不安になるはずです。
その場合、夫(妻)に誓約書を書かせることで、万が一配偶者が再び浮気をした場合にスムーズな離婚が可能になる上、裁判で悪質と判断されて慰謝料も相場以上で請求できるケースが多いです。
誓約書には「今後浮気をしないことを約束します」と書き、誓約日を書いて署名捺印します。
フォーマットがしっかりしていなければ、証拠として認められない場合があるので注意しましょう。
誓約書を書いたからと言って夫(妻)の行動を強制的に管理することはできませんが、今後の夫婦関係の継続・修復に役立てることが可能です。
複数回、長期間の浮気をしている場合の対処法
自分で調査して証拠を掴む
慰謝料の請求をするには不貞行為があったことを示す確固たる証拠が必要ですので、自分で浮気調査をして証拠を掴むのも手です。
パートナーと浮気相手に肉体関係があった確固たる証拠としては、二人がホテルや相手の住むマンションなどに出入りする写真、性行為中の写真などが代表的です。
ただ個人で浮気の証拠を掴むのはほぼ不可能
ただ、個人で浮気調査をして証拠を掴むのは非常に難しいのが現実です。
まずホテルやマンションに出入りする写真は、バレない程の距離から顔がハッキリと写っている写真を撮影する必要がある他、夜間でも鮮明である必要があります。
安物のカメラやスマホのカメラでは不可能でしょう。また、不貞行為中の写真も素人がそう簡単に撮影できるものではありません。
不倫をするタイミングを見計らって二人に気付かれないように尾行し、現地でバレないように張り込み証拠の撮影を行う必要がありますが、素人がやるのは不可能に近いでしょう。
探偵に不倫調査を依頼する
その点、探偵は浮気調査のプロです。信頼できそうな事務所に浮気調査を依頼すれば、高い確率で裁判や慰謝料請求において確たる証拠となる画像と映像を撮影してくれます。
プロなので尾行をしても二人に気付かれる危険性も少ないですし、撮影も数十万~100万円ほどする高性能のビデオカメラを使用しているので、証拠能力も十分です。
また、法的に通用する調査報告書も作成してもらえますので、依頼費用はかかりますが離婚裁判や慰謝料の請求もスムーズになるので、結果として探偵料を含めても黒字な慰謝料を請求できるでしょう。
浮気の証拠がない場合は慰謝料の請求は難しい
ちなみにパートナーが浮気をしる事実があっても現場の写真といった決定的な証拠がない場合、離婚はもちろん慰謝料の請求はほとんど認められないと思った方が良いでしょう。
たとえば不倫相手とのLINEのやり取りや電話の履歴、飲食店の領収書では肉体関係の確証がないため、証拠とはなりません。
そのため、慰謝料請求ができる浮気の証拠を集めたい場合は探偵に依頼するのが最適です。
浮気の証拠集めを依頼する探偵の選び方
探偵広場の検索機能を活用
探偵に依頼しようと思っても、簡単に良い事務所を見つけることはできません。
というのも、探偵事務所の評価や口コミは広まりにくく、知り合いから紹介されるケースも少ないので、情報の少ない中を自力で選ばなければならないからです。
しかし数ある探偵事務所の中には、依頼者がそうした弱い立場にあることを知っていて探偵料を水増しする悪徳事務所もあるので注意が必要です。
間違ってそんな探偵事務所に依頼してしまうとお金を搾り取られるばかりか、肝心の調査にも成功しません。
そんな時に最適なのが、当サイトのトップページにある検索機能を使い、希望する地域の探偵事務所を検索する方法です。
探偵広場には探偵業法に則った良心的な探偵事務所しか掲載されていないので、どの事務所を選んでも安心して依頼することができます。
2~3社の探偵事務所から見積りを取って比較する
なお、探偵事務所に依頼をするその際は2~3社の探偵事務所から見積りを取り、比較検討するのがベストです。
複数の見積もりを比較することで自分が依頼する浮気調査のおおよその相場もつかめますし、調査の内容や使用機材、料金を比較することができます。
基本的には高額な方が調査の質は良いのですが、そうでないケースや自分が財布から出せる料金と見合わない事務所もあります。比較検討をすることで、自分の理想の料金の事務所に依頼をすることが可能です。
不倫(浮気)の回数や期間まとめ
浮気は回数が多ければ多いほど、期間が長ければ長いほど慰謝料が多くなります。
ただ慰謝料の請求には確実に不貞行為があったという証拠を用意する必要があります。
しっかり証拠を集めてくれる信頼できる探偵に依頼し、法律的な観点から逃げ道を減らしてから慰謝料を請求することで、満足の行く慰謝料を獲得することができるでしょう。
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