離婚前の別居で気をつけたいポイント3つ！準備やメリットデメリットも紹介！

最終更新日:2021年01月22日

配偶者との関係が悪くなると、別居を考える方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は「離婚を前提に別居」する場合、どのような点に気をつけるべきなのかを、準備に必要なものや離婚前別居のメリット・デメリットとともに詳しく説明したいと思います。

離婚前の別居の際に気をつけたいポイントは3つ！

離婚前に別居をする際、気をつけたいポイントは3つあります。

• 今後の関係について（離婚か／関係修復か）
• 相手の同意は得られるのか
• 別居のメリットとデメリットを知っておく

これらの注意点について、以下で詳しく解説します。

別居をした後のことを考えよう

離婚前に別居をするのなら、今後すぐに「どうしたいのか」急いで決める必要はありません。

場合によっては離婚を前提に別居をしたものの「やっぱり関係を修復したい」と考えるのもありです。

いざ別居をしてみると、たとえ短い期間でも「お互い冷静になれる時間」が取れれば、壊れかけていた関係が修復に向かうこともあります。

その上で離婚をすると決めたら、以下の点に注意しつつ離婚を進めていけば大丈夫です。

別居には原則夫婦の同意が必要

婚姻をした夫婦は、法律によって「同居すること」が義務付けられています。

このため、別居をする場合にも「夫婦同意の上」出て行くことが原則とされます。

しかし、たとえば相手がDVやモラハラをしてくるという事情がある場合、例外的に一方的な別居が認められるケースもあります。

一方的な別居が認められるのは「婚姻生活が破綻している」場合

どうしても同意できない場合は（一方的に）別居を行っても構いません。例えば、配偶者が浮気をしたりモラハラやDV、ギャンブルなどの依存、金銭トラブル（借金や浪費など）を抱えている場合は「健全な生活が成り立たない」ため、一方的な同居が認められます。

別居のメリット・デメリットについては以下の項目で詳しく紹介していきます。

離婚前に別居をするメリットとデメリットを比較

離婚を前提とした別居にも、良い面と悪い面があります。ここで別居のメリットとデメリットを簡単にまとめておきましょう。

このように別居をする場合には、両方の面を知ってから行動に移してください。

場合によっては「別居の時期」を見合わせたり、ふさわしいタイミングで出て行く必要があるでしょう。

たとえば突然別居をするなど、何事も感情にまかせて行動しないようにしましょう。

離婚前の別居時に「準備しておきたいこと」3つ！

次に別居前に「準備しておきたいこと」を3つ紹介しておきます。

• お金の準備
• 子どもはどこに住むのか
• 持ち出す物について

以上のポイントについて、1つずつ見ていくことにしましょう。

お金の準備

まず『別居中に必要な生活費やお金』を準備しましょう。

勝手に夫婦で貯めた預金を持ち出すのはNGですが、話し合いの上「別居中の婚姻費用をどうするのか」先に決めておいてください。

また、別居中でも相手に対し、婚姻費用を請求することは可能です。例えば、男性など「所得が多い方」側に対して、別居中に必要な生活費や子育て費は請求できます。

以下の記事では別居中の「婚姻費用」と、請求の方法について詳しく説明しているので、別居後の離婚を考えている方は参考にしてみてください。

子どもはどこに住むのか

別居をする場合、お子さんはどちらに住むのか「親権」のことも含めて、きちんと決めるようにしましょう。

今後親権を取る予定の方は、お子さんを連れて別居するようにしてください。また、お子さんの親権については（夫婦の間で）慎重に話し合ってください。

持ち出す物について

別居時に何を持ち出すのか、相手の同意を得ながら決めていきます。また、一方的に別居をする場合は「自分のもの」だけを持ち出すようにします。

そして、処分されたくないものはきちんと話し合った（＝同意の）上で、別居先に持ち出すようにしてください。

離婚前の別居で分からないことがあれば弁護士に質問してみよう

別居のことで分からないことがあれば、自己流で動くのではなく、離婚問題を専門に扱う弁護士に相談してみてください。

弁護士に相談すれば間違った行動や発言を回避し、有利に離婚手続きが進められます。また、別居内容がどのように「離婚に関わるのか」詳しく説明してくれるはずです。

別居をする前には必ず「決めておくべきこと」がありますが、弁護士などの第三者を交えれば慎重に協議を進めていくことができます。