離婚を切り出す最高のタイミングを徹底紹介!不利にならない対話の切り出し方は?
離婚を切り出すには、良いタイミングと悪いタイミングがあります。離婚を進めるにあたって「不利にならない」よう、ふさわしい時期に離婚を切り出すようにしてください。
本記事では、離婚を切り出すタイミングと「交渉で不利にならない対話」の仕方について説明します。
離婚の意思を切り出すのに最高のタイミングは?
離婚の意思を切り出すのに「ふさわしいタイミング」は、なんといってもお互いが落ち着いている時です。
例えば夫婦げんかをしている時や夫婦の機嫌が悪いときに、離婚話を切り出すのは絶対に止めましょう。
特に相手が離婚を考えていない場合、感情的になって(離婚話を)切り出すと相手は激しく動揺(落ち込む)をするか、反対に激怒をするかのどちらかです。
冷静に話し合いができるよう、できるだけ相手を傷付けないよう配慮しながら話を切り出すようにしてください。
離婚を切り出す前に相手の意思を確認してみるのも重要
離婚話を切り出す前に、必ず確認しておきたいのが「パートナーの気持ち」です。もちろん直接質問するのでは無く、普段の生活を通して「相手は自分と離婚したいと思っているのか」様子を探ってみてください。
もし、自分だけが離婚をしたいと思っているのなら、相手が納得できるだけの理由と説明が必要になります。以下に離婚話を切り出す前に「確認しておきたいポイント」をまとめてみました。
離婚の前に確認しておきたいポイント
- 相手も離婚をしたいかどうか?
- 夫婦不仲の原因はどちらにあるのか、相手が状況を理解しているかどうか
- 相手は関係修復に向けて、努力をしているかどうか
- 猶予期間を設けて、夫婦の関係は修復できそうか
- 話を切り出した場合、相手はどのように反応するか?
このように、相手の気持ちだけでなく、相手が離婚に応じるかどうかも確認しておきましょう。
離婚を決断するまでに、猶予期間を設けてみる
できれば、離婚の決断をするまでに「半年〜1年程度」の猶予期間を設けるようにします。
猶予期間があれば、冷静に「今の配偶者とやっていけるかどうか」決断できます。それでも「相手と夫婦でいるのが辛い」というのであれば、離婚の意思を伝えましょう。
離婚の意思を切り出す(伝える)方法は大きく分けて5つある
離婚の意思は、以下の「5つ方法」のいずれかで伝えることになります。
- 口頭(直接相手に告げる)
- 電話
- メール
- 手紙
- 第三者を介する(弁護士など)
離婚の話合いは、口頭で行われるのが一般的です。ただし、相手が離婚を強く反対している場合は、電話や手紙、メールなどを使って伝えることもあるでしょう。
中には相手から執拗につきまとわれるのを恐れ、黙って家を飛び出し(遠方から)、別居後落ち着いてから離婚話を切り出す方もいます。現在の状況に合わせて、打ち明ける方法を選択してみてください。
離婚話を切り出す(伝える)際に注意するべきこと
心配な場合には必ず第三者を介して伝える
このほか、配偶者のドメスティックバイオレンス(通称:DV)や、モラルハラスメントがキッカケで離婚を考えている方は、弁護士や自治体の関係者にお願いをして、離婚の話合いを進めることになります。
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話合いで不安なことがある場合には、決して一人で行動をせずに、第三者を介して話を進めてもらいましょう。第三者を通すことで、身の安全を守ることにも繋がります。
先に離婚を先に切り出した方が不利にはならない
「先に離婚話」を切り出しても、離婚調停で不利にはなりません。有利・不利を決めるのは「交渉の内容次第」です。このため、離婚の話合いは(こちら側が)不利にならないよう、慎重に進める必要があります。
もし、親権の問題や財産について話合いをするなら、弁護士などの第三者を介して手続きを進めましょう。素人同士で財産分与の話合いをするのはハードルが高く、どちらにとっても利益(=得をすること)になりません。
きちんと離婚の問題を決着させるには、プロの判断に任せるのが一番です。離婚後不利にならないよう「どのようなことを望んでいるのか」信頼できる弁護士に(今後に対する)希望や願いを打ち明けてみましょう。
弁護士に依頼をするのが初めての方は、初回無料のサービスなどを利用し、お試し感覚で弁護士に相談してみてください。こうしたサービスを利用すれば、自分に合う弁護士かどうか(金銭的なリスクも無く)判断できます。
離婚話を切り出す前に、離婚の準備をしておく
離婚話を切り出す前に「本当に離婚をしたい」と考えているのなら、離婚に向けた準備をスタートさせましょう。例えば、別居をするにあたってどこに住むのか、どのくらいの生活費が必要なのか考えます。そして、別居後も自立できるようお金の問題について解決策を見つけます。
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女性の方であれば、今後仕事をどうするのか先に考えておいてください。また、別居中でも相手に婚姻費用を請求することができます。
婚姻費用は遡って請求できません。このため、請求をしたタイミングから婚姻費用が受け取れます。別居をしている相手の方に所得が多い方や、子育て中の方など「不要の必要性が高い」方は必ず、婚姻費用を請求してください。
もしも、相手が婚姻費用の支払いに応じない場合は、調停を申し立てて婚姻費用が請求できます。婚姻費用を請求する場合は、弁護士に「婚姻費用分担請求の調停」手続きを依頼してください。
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離婚前には、別居にむけた準備を少しずつでも進めておきましょう。
離婚を切り出して決裂した場合は調停や訴訟で争うことになる
離婚の話合いが決裂した場合は、調停や訴訟で争うことになります。この場合は、早めに「信頼できる弁護士」を探して、調停や訴訟の相談を行いましょう。厄介な離婚の話合いは、弁護士と一緒に考えるのが一番安心です。
また親権が決まらない場合や財産で揉めそうな場合も同様です。円満に離婚問題が解決できるよう、弁護士などのプロに助けを求めてみてください。
離婚話を切り出した上で不利にならない対話の進め方
離婚を進めるにあたって『不利にならない対話の進め方』をまとめてみました。
対話の流れ | 詳細 |
---|---|
STEP①:離婚の原因を伝える | 「離婚をしたい」と思った原因について丁寧に説明する |
STEP②:性格の不一致について合意を得る | どのようなキッカケで離婚を考えたのか、①の原因が夫婦間にどのような亀裂(性格の不一致)を生んだのか説明する。 |
STEP③:離婚について考える | 相手が納得できるまで①〜②について何度も話し合う⇒相手が合意に至った場合は財産や親権について話し合う。 |
STEP④:離婚後の事について話し合う | 相手が離婚に応じた場合は、決めなければならないことを書き出す⇒話合いが拒否された場合は離婚調停へ |
STEP⑤:財産・親権についての取り決め | 離婚の成立に向けて財産や親権について話し合う⇒話合いが決裂した場合は離婚調停へ |
STEP①〜⑤の流れで話合いを進めますが、④と⑤の段階になったら、以下の二点について重点的に話合いを進めましょう。
離婚で必ず決めなければいけないこと
- 決まっていないと離婚届が出せないこと
- 離婚後。曖昧にしておくとトラブルになりそうなこと(財産・親権など)
必ずしもSTEP通りに進むとは限りません。特に、夫婦のどちらかが「離婚に納得していない」場合は、話合いの日数はより長く、合意に至るまで時間が掛かります。
配偶者への気持ちが離れてしまっている方は「離婚を焦る気持ち」があるでしょう。もちろん、手続きを急ぎたい気持ちは分かりますが「何も決まっていない段階で離婚」をしてしまうと、財産や慰謝料のことで再び相手と争うことになります。
離婚後に苦労をしないよう、離婚前にきちんと「決めるべきこと」はハッキリ決着を付けておきましょう。なお、離婚とお金の問題(財産分与など)は、以下の記事で詳しく解説しています。
離婚について家族に切り出すタイミングはいつ?
離婚の問題は配偶者だけでなく、家族にも話す必要があります。ただし、お子さんに話をされる場合は、ショックを与えないよう柔らかく伝えるようにしてください。また、離婚をすることが「お父さんとお母さんにとって、前向きで良いこと」であるのを伝えます。
その後、お子さんが(落ち着いた時点で)どのように考えているのか、皆の意思を尊重し、親権について配偶者と話合いを行ってください。
離婚前に、養育費の問題はきちんと話し合っておくこと!
またお子さんの生活に支障が無いよう、養育費についてもきちんと決めておく必要があります。
離婚後に養育費が無ければ、子育てがままならない状態になります。実際に、給食費が払えない、修学旅行の費用が捻出できない、新しい制服が買えないなど、子育てに「ひとり親」世帯があると言います。
(中略)親同士の身勝手な理由で、子どもが貧困に追い込まれるのはあってはならないことです。離婚後に親子が苦しまずに済むよう、できる限り「養育費や慰謝料」の取り決めには時間を割くようにしましょう。
離婚は夫婦だけの問題ではありません。今後家族が離れ離れになっても、お互いが幸せに暮らせるよう財産や親権などをきちんと話し合っておいてください。また、お子さんが望むのであれば「親子の面会」についても(月に何度会うか等)配慮をしましょう。
離婚を切り出す場合は作戦を立てること
いかがでしたか?離婚の話合いは、慎重かつ「賢く行動する」必要があります。まずは、話合いの流れについて作戦を立ててみましょう。
もちろん全てが予想通りに進むとは思えませんが、離婚は「結婚の数十倍〜数百倍」大変なことです。
無駄な時間やお金を費やさずに済むよう、できる限りシミュレーションをしておき、必要な手続きや話合いの仕方についてまとめておきましょう。この場合、弁護士と一緒に考えることができれば、最短距離で「円満な離婚」が目指せます。
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