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離婚したくない!でも相手が一方的に離婚を望んでいる場合は?説得、陳述書、慰謝料請求が可能

離婚したくない!でも相手が一方的に離婚を望んでいる場合は?説得、陳述書、慰謝料請求が可能

夫婦のうち片方が「離婚をしたい」と思っていても、もう一方が「離婚したくない」と考えていることがあります。ここでは「自分は離婚をしたくない」が、相手が離婚したい場合の説得の仕方について説明します。また、残念ながら離婚をすることになった場合、どのような心構えが必要なのか「正しい行動の仕方」も含め、詳しく解説しましょう。

離婚したくない!でも相手が一方的に離婚を望んでいる場合は?

夫や妻が、自分以外の人を好きになった場合、ある日突然『離婚を切り出される』可能性があります。

ここで確かめておきたいのは、相手が浮気(不倫)相手と「真剣に交際しているか」という点です。

もし、一時的にスリルを求めたり、火遊びをしているだけ(一時的な付き合い)なら、自分や家族の元に帰ってくる可能性は高くなります。

しかし、本気で相手を愛しているのなら、自分の元に帰ってくる見込みは無いでしょう。

離婚したくない場合に貴方が取るべき行動

まず離婚をするか関係を修復するか一度じっくり考えてみる

みなさんが「相手と夫婦であり続けたい」と思うのなら、真剣に話し合いを行い、夫婦や家族関係の修復を図りましょう。

もしかすると、相手側は軽い気持ちで「誘惑していただけ」かもしれません。また(配偶者と浮気相手の)関係が浅い間に手を打てば、夫婦の関係はよりスムーズに修復できます。

もちろん「浮気は浮気」に違いありませんが、夫婦関係を終わらせるかどうか即決してはいけません。特に、お子さんがいらっしゃるご夫婦は、自分達だけでなくお子さんの気持ちも尊重する必要があります。また巻き込む相手が多くなれば成る程、真剣に「今後のこと」を考える必要があります。

配偶者の浮気が原因で、どうしても相手が許せない「絶対に離婚をしたい」という方は、以下の記事を参考にしてください。

浮気をされた方、相手に非があっても「絶対に別れたくない」という方は、このまま記事を読み進めてみてください。

次に離婚を回避する賢い交渉の仕方を覚えておく

相手と関係修復を望む場合は『賢く行動すること』が求められます。

ここで『絶対にしてはいけないポイント』が5つありますので一緒に確認してみてください。

  1. 感情的になって泣き続ける、相手を一方的に厳しく批判する
  2. 相手の人格を尊重しない発言を繰り返す
  3. 周囲を巻き込んで、相手の不貞行為を言いふらす
  4. 相手の要求を100%受け入れる
  5. 相手の話を聞かない、話合いをしない

いかがでしょうか。特に「相手の側に非」があると、私たちはついつい感情的になって相手を批判しがちです。ま

た、配偶者が浮気をした場合、浮気相手の女性や男性に対して嫉妬や怒りの感情が芽生え、場合によってはとんでもない行動(例:直接相手の家や職場に乗り込む、名指しで誹謗中傷を行う等)に出る方もいらっしゃるでしょう。

しかし過激な行動に出れば、その分問題は複雑化することを忘れないでいてください。

離婚問題は自ら「問題をこじらせない」こと!

怒りが爆発して周囲に「配偶者が浮気をした」と言いふらす方もいますが、相手(配偶者)を追い込んでしまうのは「関係修復と真逆の行動」になってしまいます。ここで相手の気持ちが(夫婦を愛する気持から)離れてしまったら、関係修復の道は閉ざされしまうからです。

また、相手を怒らせてしまった場合、いわゆる「逆ギレ」で一方的に離婚を突きつけられる恐れがあります。

離婚をしたくない方は、自ら問題をこじらせないようにしてください。浮気などの問題で失敗をしないためには、いつでも冷静に対応することです。また、一人でも味方を増やしたいという気持ちは分かりますが、家族の問題(醜態)を自らさらけ出すのは恥ずかしいことですし、大人として慎みたい行動と言えます 。

離婚問題を円満に解決したい方はもちろんですが、夫婦の関係修復を望まれる方は「慎重に行動する」ことを忘れないでいてください。もし、相手が離婚を申し立てた場合、こちらの手の内がバレてしまっては、今後の交渉で失敗をしてしまいます…。

また相手と円満に暮らしていくためにも、第三者による邪魔や干渉が入ってしまっては「100%上手くいくこと」も上手く行かなくなるので、気をつけましょう。

離婚トラブルを避けるためには、以下のポイントを必ず守るようにしてください。

配偶者とトラブルが起こった後、正しい行動の仕方

  • 家族で起こったことは(初めのうち)子どもや親戚にも黙っておく
  • 家族で起こったことを周囲に言いふらさない
  • 第三者に間を取り持ってもらう場合は、弁護士などのプロに任せる
  • 冷静になって「相手を尊重する姿勢」は崩さない(感情的にならない)
  • 全てが解決してから、周りに「事後報告」をしてもOK

これらのポイントさえ抑えておけば、離婚問題で失敗することはありません。喧嘩っ早い方、感情的になりやすいという方は一旦深呼吸をして、上記リスト内の行動を1つずつ実践してみましょう。

冷静になることは大きなトラブルを避けて、起こってしまった問題を「最小限の被害」に留めてくれます。また冷静な対応は、夫婦間で「起こりやすいトラブル」をも(冷静な行動が)未然に防いでくれます。

一度相手に「心の余裕」を与える

配偶者から辛い仕打ちを受けたからと言って、何をしても良いという訳ではありません。

まずは「自分がこれからどうしたいのか」冷静になって考えてみてください。もし、相手の不貞行為等が許せない場合は、今後の幸せのために離婚について前向きに考えてみましょう。

また、相手から裏切られても「二人で離婚の危機を乗り越えて行きたい」というのであれば、感情的な行動は避け、落ち着いて自分の気持ち(=修復したいという考え)を伝えてみてください。

一度は愛し合い結婚をした相手なのですから、心を開いて話し合いをすれば、何か相手の心に響くことがあるでしょう。もちろん、相手が「絶対に離婚をする」と決意しているのなら話は別ですが、関係修復したい気持ちを(感情的にならず)ストレートに伝えることは大切なことです。

ここでも感情的にならず「相手を愛している」ことを(※ 押しつけないよう注意しながら)心を込めて伝えてみましょう。

離婚問題の話合いは、第三者を挟むと「冷静になれる」

「感情的になりやすい」人は、第三者を挟んで話合いをしてください。例えば、口が固く信頼できる友人や知人に頼むか、離婚問題に精通した弁護士に間を取り持ってもらうと安心です。

ここで親や兄弟を挟んでしまうと「肉親を庇いたい気持ち」が勝ってしまい、冷静に話し合うつもりが喧嘩別れになってしまう可能性もあるので、注意が必要です。話合いの場に入ってもらいたい方は、冷静で信頼できる人(第三者)に協力してもらいましょう。

相手が一方的に離婚を望んでいるが離婚したくない場合の対処法

陳述書を作成する

離婚したくない場合は、陳述書(ちんじゅつしょ)を作成します。陳述書とは「当事者の言い分などをまとめた書類」で、訴訟などでは証拠として使用されます。調停離婚になった場合は、陳述書を作成し「離婚したくない理由」を記しましょう。

陳述書に決まった書式や形式はありません。このため「自分の言葉」で分かりやすく作成すればOKです。離婚をしたくない理由や気持ち、相手とやり直せるという根拠を陳述書の中に記してください。なお、陳述書の作成方法は、各地方裁判所の公式サイトでも確認できます。

中には、文章をまとめるのが苦手な方もいらっしゃるでしょう。また(書式が自由な)陳述書にも「訴訟などで有利になる」書き方があります。陳述書の書き方で分からないことがあれば、プロである弁護士に、書類作成のサポートをお願いしてみましょう。

陳述書はの提出は1回限りではありません。相手の出方も見て、正しく作成し「作戦を練る」必要があります。また、相手が書いた陳述書の内容を確認し、こちらも不利にならないよう調停の進め方を考え抜く必要があります。

相手側の弁護士に負けないためにも(訴訟が決まった場合)できるだけ早い段階で、信頼できる弁護士へ(手続きを)依頼をしてください。

慰謝料の請求を考える

どんなに話合いを重ねても、離婚という道が避けられないこともあります。残念ながら、配偶者の問題(浮気など)で離婚が決まったのなら、慰謝料の請求について考えてみましょう。

中には「手続きが面倒なので、慰謝料は請求しない」という方もいらっしゃいますが、相手の問題(不貞行為など)で泣く泣く離婚をするのなら、今後の幸せのために「慰謝料請求する」のは当然の権利です。

浮気が原因の場合は、相手の不貞行為を理由に慰謝料を請求したり、離婚の申し立てが行えます。また精神的苦痛を受けた場合は、配偶者や浮気相手に慰謝料が請求できます(※ 弁護士に要相談)。

ただし、慰謝料の請求を行っても100%認められる訳ではありません。離婚の申し立てや、慰謝料請求をされる方は(自分の側が)有利になるよう、エキスパートである弁護士に相談してみてください。

弁護士に相談・親権の問題や財産分与など

また、お子さんがいらっしゃる方は、親権や養育費について、最後まできちんと話し合いを行ってください。相手側が「金銭的問題の解決」を拒否した場合や、逃げられる可能性があるのなら、できるだけ早い段階で弁護士を味方に付けて(こちらが有利になるよう)交渉を行う必要があります。

弁護士に相談・精神的苦痛を受けた場合の手続き

相手の浮気が決定的では無いが「精神的苦痛を理由」に離婚されたい方は、以下の記事を参考にしてください。

このほか離婚を成立させるには「どのような条件が必要になるのか」は、次の記事で詳しく紹介しています。

相手の一方的な都合で離婚したくない場合に弁護士に相談するメリット

自分は離婚をしたくないが、相手は頑なに「離婚手続きを進めよう」としているのなら、まずは、信頼できる弁護士に相談をしてみましょう。弁護士は離婚手続きだけでなく、どうすれば離婚せず「夫婦トラブルが円満解決できるのか」的確なアドバイスを与えてくれます。

弁護士に相談をするメリットは、冷静に話し合いや交渉の場が持てるという点です。また離婚をしたくない場合は、どのように行動をすべきか「正しい問題解決の方法」を教えてくれます。

弁護士に相談すれば、訴訟になっても安心

離婚訴訟等を行う場合も(弁護士が側にいれば)いつでも正しい行動が行えます。「慰謝料の問題」も含めて、まずは身近な弁護士に相談されてはいかがでしょうか。このほか、親権について相談されたい方、財産分与についてお悩みの方も弁護士がいれば安心です。

相手の一方的な都合で離婚したくない場合に弁護士に相談するデメリット

弁護士に相談をするデメリットは、特定の依頼料が発生することです。

もし、依頼費用が気になる方は、最初の段階で「どれくらいの費用がかかるのか」弁護士に質問してみてください。

費用は事前に弁護士事務所の公式サイトをチェックしてみよう

また、各弁護士事務所はホームページなどで相談料を細かく表記しています。オプションの費用なども含めて、どのくらいの費用がかかるのか確認してみてください。料金と内容に納得できた場合は、そのまま弁護士に依頼されると良いでしょう。

離婚したくない場合は弁護士に相談すれば安心!

弁護士に相談する場合、いきなり依頼をするのではなく「信頼できる弁護士なのかどうか」事前に確かめる必要があります。この場合は、無料の電話相談などを利用して(依頼をするのが)誠実な相手かどうか確認してみてください。

弁護士と言っても人間ですから、お互いの相性があります。自分にとって「性格的にもピッタリ合う人だな」と感じたら、まずは無料相談などの機会を利用して「頼りになる相手かどうか」見極めてみてください。

また、弁護士選びで迷った時には、弁護士のポータルサイトなどを利用して、口コミ評価が高い弁護士に依頼をしましょう。

第三者を挟んで冷静に話し合うのが重要

特に、相手との関係を修復したい場合はなおさらです。相手を非難したりするのではなく、まずはストレートに自分の気持ちを伝えてください。

話合いや交渉については、第三者を通しても構いません。特に弁護士のようなプロを味方につければ、冷静に話し合いができるのでオススメです。

離婚をするのはカンタンですが、別れたあと「後悔」しないよう、慎重な行動を心がけてください。

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